実用化された機械が広く公開されたのは、1855年のパリ万国博覧会に出品されたものが初めてです。1843年にフランス人のデサンテ(Edward Loysel de Santais)氏が考案したこの機械は、蒸気機関を備えたタワー型の大きなものであり、1時間に2000杯分のコーヒーを(ポット単位で)抽出したと伝えられています。原理的には、蒸気圧でお湯をタワーの上部へ押し上げた後、高低差とお湯の重みを利用してタワー下部のコーヒーの粉へ通す方法でした。現在のマンション屋上にある給水タンクで水道水に圧力をかける方法と同じ原理であり、蒸気圧で直接お湯を押していた訳ではありません。この機械は注目を集めましたが、余りにも大きく複雑で精巧だったため、結局業務用には普及しませんでした。