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私は納豆が苦手だ。身体によいのは分かっている。自炊をしていた学生時代には、何とか楽しく食べられないかと、天ぷらにしたり餃子に詰めたりしてみたが、いずれも今一つだった。先日、テレビ番組で納豆嫌いの克服法が取り上げられていたのを見ながら、久しぶりに納豆に再挑戦してみようと考えた。 納豆嫌いの主要理由は「ニオイ」「ネバネバ」「苦味」だそうである。したがって、加えるべき薬味の条件としては、納豆のニオイを覆い隠す香りをもち、納豆のネバネバを抑える水分をもち、納豆の苦味を覆い隠す味をもっているもの、ということになる。ここまできたら、天が私にある実験を命じているとしか思えない。しかもそれは、何となく納豆「豆」との相性が良さそうではないか? エスプレッソマシンに、いつもより細挽きの豆を強めに詰め込み、強めの圧力をかけて少量で濃度の高いエスプレッソを抽出する(普通の設定で抽出する際には5秒程度で抽出を止めると良い)。納豆のタレと同程度か少し多い位の分量のエスプレッソを納豆の上からかけて、よく混ぜる。さてさて、その結果は…。 驚いたことに、エスプレッソの芳香が強くて納豆のニオイがほとんど感じられない。大豆を炒った香りにも似ていて違和感を感じさせない。ネバネバも薄らいでいる。ごはんに載せて口に運んだ。 苦い。確かに苦い。しかしこれは、砂糖を入れないエスプレッソのほろ苦さである。納豆の味はほとんど感じられない。冗談半分で実験した割には、思わぬ成果にびっくりしてしまった。 そこで今度は砂糖をたっぷり入れたエスプレッソをかけてみた。苦みは和らいでエスプレッソらしい深みのある味になり、食べやすくなる。しかしその反面、エスプレッソの苦みに隠れていた納豆本来の味がかすかに顔を出す。納豆好きの方には新たな味わい方として砂糖入りエスプレッソをお勧めしたいが、納豆が苦手な方の克服法としては、砂糖はいれないか少量にとどめた方がよい。 納豆が苦手な者としては、いかなる工夫であっても、平気な人から無理に勧められることは苦痛である。でも、本人が何とか食べ方を工夫して食べてみたいと考えているなら、エスプレッソ納豆はお勧めである。 参考サイト:http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arunattou/nat_1.html